平成24年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問24
【問題24】
ブランド戦略のうち、ブランド拡張を説明したものはどれか。
既存のブランドネームをそのまま用いた上で、対象市場を新しいマーケットセグメントに変更し、売上高の増加を狙う戦略である。
既存のブランドネームを他の商品においても展開することで、既存ブランドの認知度を新商品にも利用し、販売効果を高める戦略である。
従来の市場をターゲットとし続けるが、従来のブランドネームを廃棄して新しいブランドネームに変更する戦略である。
単一のブランドを強調するだけでなく、同一カテゴリで複数ブランドを使い分けることによって市場シェアの獲得を狙う戦略である。
【解説】
ア: 既存のブランドネームをそのまま用いた上で、対象市場を新しいマーケットセグメントに変更し、売上高の増加を狙う戦略である。
誤り。これは 市場拡張(マーケットエクスパンション)の戦略であり、ブランドを異なる市場に展開するものの、ブランド自体を新たな商品カテゴリへ拡張するものではありません。
イ: 既存のブランドネームを他の商品においても展開することで、既存ブランドの認知度を新商品にも利用し、販売効果を高める戦略である。
正しい。ブランド拡張(ブランドエクステンション)は、既存のブランド名を新たな商品カテゴリに展開することで、既存ブランドの信頼性や認知度を活用し、新商品を市場に浸透させる戦略です。
ウ: 従来の市場をターゲットとし続けるが、従来のブランドネームを廃棄して新しいブランドネームに変更する戦略である。
誤り。これは リブランディング の一種であり、ブランド拡張とは異なります。
エ: 単一のブランドを強調するだけでなく、同一カテゴリで複数ブランドを使い分けることによって市場シェアの獲得を狙う戦略である。
誤り。これは マルチブランド戦略 であり、一つの企業が複数のブランドを展開することによって市場の異なるセグメントを狙う戦略です。
【答え】
イ: 既存のブランドネームを他の商品においても展開することで、既存ブランドの認知度を新商品にも利用し、販売効果を高める戦略である。
出典:平成24年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問24