平成23年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問7
【問題7】
個人情報の取得に関して、“JIS Q 15001:2006” における個人情報取得時の要求事項への準拠性を監査した。指摘事項に該当するものはどれか。
Webサイトから注文するシステムにおいて,利用者が注文申込みボタンを押し、注文受付完了画面が表示された時点で、個人情報の利用目的を表示している。
営業担当者が、顧客から口頭で注文を受ける際、顧客に対して口頭で個人情報の利用目的を伝えている。
商品購入者に商品を利用した感想を答えてもらうアンケートはがきに、個人情報の利用目的を記載している。
通信販売コールセンターのオペレータが、電話で注文を受ける際、電話を通して顧客に個人情報の利用目的を伝えている。
【解説】
ア: Webサイトから注文するシステムにおいて、利用者が注文申込みボタンを押し、注文受付完了画面が表示された時点で、個人情報の利用目的を表示している。
不適切(指摘事項に該当する)。個人情報の利用目的は、情報の取得前に通知する必要があります。このケースでは、注文申込後(情報取得後)に表示されるため、JIS Q 15001 の要件に違反しています。
イ: 営業担当者が、顧客から口頭で注文を受ける際、顧客に対して口頭で個人情報の利用目的を伝えている。
適切。個人情報の取得前に利用目的を伝える行為は、JIS Q 15001 の要件に準拠しているため、指摘事項には該当しません。
ウ: 商品購入者に商品を利用した感想を答えてもらうアンケートはがきに、個人情報の利用目的を記載している。
適切。アンケートで個人情報を取得する場合、その利用目的を明示する必要があります。このケースでは適切に記載されているため、指摘事項には該当しません。
エ: 通信販売コールセンターのオペレータが、電話で注文を受ける際、電話を通して顧客に個人情報の利用目的を伝えている。
適切。個人情報を取得する前に、利用目的を顧客に伝えているため、JIS Q 15001 の要件に準拠しています。
【答え】
ア: Webサイトから注文するシステムにおいて、利用者が注文申込みボタンを押し、注文受付完了画面が表示された時点で、個人情報の利用目的を表示している。
出典:平成23年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問7