平成23年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問9
【問題9】
組織体が情報システムにまつわるリスクに対するコントロールを適切に整備・運用する目的として、“システム管理基準” に示されているものはどれか。
システム監査業務の品質を確保し、有効かつ効率的に監査を実施するため
情報システムが、組織体の目的を実現するように安全、有効かつ効率的に機能するため
情報セキュリティに係るリスクのマネジメントが効果的に実施されるよう、リスクマネジメントに基づくコントロールの整備・運用の状況を評価するため
リスクに対するコントロールをシステム監査人が評価し、保証又は助言を行い、ITガバナンスの実現に寄与するため
【解説】
ア: システム監査業務の品質を確保し、有効かつ効率的に監査を実施するため
誤り。これはシステム監査の目的であり、システム管理基準の主旨とは異なります。
イ: 情報システムが、組織体の目的を実現するように安全、有効かつ効率的に機能するため
正しい。システム管理基準の目的は、情報システムを安全で効率的に運用し、組織の目的を達成するための管理体制を整備することです。
ウ: 情報セキュリティに係るリスクのマネジメントが効果的に実施されるよう、リスクマネジメントに基づくコントロールの整備・運用の状況を評価するため
誤り。これはリスクマネジメントの視点からの目的であり、システム管理基準の本来の目的とは異なります。
エ: リスクに対するコントロールをシステム監査人が評価し、保証又は助言を行い、ITガバナンスの実現に寄与するため
誤り。これはシステム監査の役割に関する内容であり、システム管理基準の目的とは異なります。
【答え】
イ: 情報システムが、組織体の目的を実現するように安全、有効かつ効率的に機能するため
出典:平成23年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問9