平成22年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問1
【問題1】
“システム管理基準”でいう,システムテストの総合テストで使用するテストデータの作成に対する監査項目はどれか。
テストチームが,業務活動の中でシステムが使用されるケースを想定してテストデータを作成しているか。
品質保証部門が,要求仕様を満たしているシステムであることをテストするテストデータを作成しているか。
プログラマが,自分で作成したプログラムのすべての経路をテストするテストデータを作成しているか。
プログラミングチームが,プログラム間のインタフェースをテストするテストデータを作成しているか。
【解説】
ア: テストチームが,業務活動の中でシステムが使用されるケースを想定してテストデータを作成しているか。
正しい。システム管理基準では,システムテストの総合テスト(システム全体の統合テスト)において,業務シナリオを想定したテストデータの作成が重要とされます。テストチームが業務を考慮したテストケースを作成することが適切な監査項目となります。
イ: 品質保証部門が,要求仕様を満たしているシステムであることをテストするテストデータを作成しているか。
誤り。品質保証部門の役割はシステムの品質管理ですが,テストデータの作成に特化した監査項目ではありません。
ウ: プログラマが,自分で作成したプログラムのすべての経路をテストするテストデータを作成しているか。
誤り。プログラマがコードの経路を網羅する単体テストは重要ですが,システム全体の総合テストの監査項目とは異なります。
エ: プログラミングチームが,プログラム間のインタフェースをテストするテストデータを作成しているか。
誤り。インタフェースのテスト(結合テスト)は必要ですが,総合テストの観点から見ると限定的な視点に留まります。
【答え】
ア: テストチームが,業務活動の中でシステムが使用されるケースを想定してテストデータを作成しているか。
出典:平成22年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問1