平成22年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問2
【問題2】
“システム監査基準”における監査業務のうち,適切なものはどれか。
監査計画は,予備調査で変更はできるが,本調査の途中では変更しない。
監査報告書を外部に開示する範囲及び方法を決定する。
監査目的に応じた監査報告書を作成し,遅滞なく監査依頼者に提出する。
予備調査及び本調査は自ら行い,ほかの専門家の支援を受けてはならない。
【解説】
ア: 監査計画は,予備調査で変更はできるが,本調査の途中では変更しない。
誤り。監査計画は,調査の進行状況や新たなリスクの発見に応じて柔軟に見直すことが求められます。本調査の途中でも必要に応じて変更が可能です。
イ: 監査報告書を外部に開示する範囲及び方法を決定する。
誤り。監査報告書の開示範囲や方法は,監査人が単独で決定するのではなく,監査の目的や関係者の合意に基づいて適切に定められます。
ウ: 監査目的に応じた監査報告書を作成し,遅滞なく監査依頼者に提出する。
正しい。システム監査基準では,監査の結果を適切に報告し,監査依頼者が迅速に対応できるようにすることが求められます。
エ: 予備調査及び本調査は自ら行い,ほかの専門家の支援を受けてはならない。
誤り。監査では必要に応じて専門家の意見を取り入れることが推奨されています。専門的な知識が求められる場合は,外部の専門家の支援を受けることが適切です。
【答え】
ウ: 監査目的に応じた監査報告書を作成し,遅滞なく監査依頼者に提出する。
出典:平成22年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問2