平成22年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問9
【問題9】
情報システムの可監査性を説明したものはどれか。
コントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
システム監査人が,監査の目的に合致した有効な手続きを行える能力をもっていること
情報システムから入手した監査証拠の十分性と監査報告書の完成度が保たれていること
【解説】
ア: コントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
正しい。可監査性(Auditability)とは,情報システムが監査可能な状態にあることを指します。システムが適切なログを記録し,監査証跡が確保されていることで,監査人が適切に監査を実施できるようになります。
イ: システム監査人が,監査の目的に合致した有効な手続きを行える能力をもっていること
誤り。これは監査人のスキルに関する話であり,システム自体の可監査性とは異なります。
ウ: 情報システムから入手した監査証拠の十分性と監査報告書の完成度が保たれていること
誤り。これは監査の実施結果に関する話であり,システムの設計や運用が監査をしやすい状態になっているかどうかとは異なります。
エ: 情報システム部門の積極的な協力が得られること
誤り。監査の実施にあたって関係者の協力は重要ですが,システムそのものの可監査性とは異なります。
【答え】
ア: コントロールの有効性を監査できるように,情報システムが設計・運用されていること
出典:平成22年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問9