平成22年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問18
【問題18】
プロジェクトマネージャのP氏は、A社から受託予定のソフトウェア開発を行うために、X社から一時的な要員派遣を受けることを検討している。労働者派遣法に照らして適切なものはどれか。
厳しいスケジュールが見込まれることから、X社へ瑕疵担保責任を負わせる契約案を提示した。
前回委託した際にプロジェクトの成功に大きく貢献したX社のY氏の参加を契約の条件とした。
派遣される要員のスキルを適切に判断しようと考え、事前にX社の派遣候補者を面接した。
派遣者への業務指示など、派遣に伴う各種業務をP氏が直接行うことをX社に伝えた。
【解説】
ア: 厳しいスケジュールが見込まれることから,X 社へ瑕疵担保責任を負わせる契約案を提示した。
誤り。労働者派遣契約では、派遣元企業が瑕疵担保責任を負うものではなく、派遣された労働者の業務遂行に関する責任は派遣先企業にあります。
イ: 前回委託した際にプロジェクトの成功に大きく貢献した X 社の Y 氏の参加を契約の条件とした。
誤り。労働者派遣では、特定の個人を指名して派遣を依頼すること(指名派遣)は原則禁止されています。
ウ: 派遣される要員のスキルを適切に判断しようと考え,事前に X 社の派遣候補者を面接した。
誤り。労働者派遣契約では、派遣先が派遣候補者を事前に面接すること(事前面接)は禁止されています。
エ: 派遣者への業務指示など,派遣に伴う各種業務を P 氏が直接行うことを X 社に伝えた。
正しい。労働者派遣契約では、派遣労働者に対する業務指示は派遣先(P 氏)が直接行うことが適切とされています。
【答え】
エ: 派遣者への業務指示など,派遣に伴う各種業務を P 氏が直接行うことを X 社に伝えた。
出典:平成22年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問18