平成21年度 秋期 システム監査技術者試験 午前II 問11
【問題11】
システムの障害対策に関する記述のうち,不適切なものはどれか。
サーバのディスク障害によってデータが破壊された場合を想定し,複数のサーバ間でデータの複製をもつ。
停電や落雷によるハードウェアの故障の範囲を限定するために,LAN 配線用サージ保護器を設置し,さらにネットワークを幾つかのセグメントに分割する。
ネットワーク管理ソフトウェアのバグによるシステムの停止を回避するために,複数の CPU を搭載したサーバを導入する。
不注意によるケーブルの切断によってネットワークが利用できなくなる範囲を最小限にとどめるために,スター型トポロジを採用する。
【解説】
ア: サーバのディスク障害によってデータが破壊された場合を想定し,複数のサーバ間でデータの複製をもつ。
適切。ディスク障害に備えて複数のサーバにデータの複製(バックアップやレプリケーション)を持つことは適切な対策です。
イ: 停電や落雷によるハードウェアの故障の範囲を限定するために,LAN 配線用サージ保護器を設置し,さらにネットワークを幾つかのセグメントに分割する。
適切。サージ保護器の設置やネットワークのセグメント分割は,停電や落雷の影響を局所化し,障害の拡大を防ぐ適切な対策です。
ウ: ネットワーク管理ソフトウェアのバグによるシステムの停止を回避するために,複数の CPU を搭載したサーバを導入する。
不適切。ソフトウェアのバグによるシステム停止を防ぐには,バージョン管理や冗長化したシステム構成、適切なテストが重要であり,CPU の数を増やすことは適切な対策ではありません。
エ: 不注意によるケーブルの切断によってネットワークが利用できなくなる範囲を最小限にとどめるために,スター型トポロジを採用する。
適切。スター型トポロジでは,各端末が中央のハブやスイッチを介して接続されるため,特定のケーブルが切断されても他の接続には影響しないため適切な対策です。
【答え】
ウ: ネットワーク管理ソフトウェアのバグによるシステムの停止を回避するために,複数の CPU を搭載したサーバを導入する。
出典:平成21年度 春期 システム監査技術者試験 午前II 問11